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空間ノート 〜心地よい空間の理由〜
vol.10  住宅の地盤改良工法
低層の木造住宅で、支持地盤が深い場合、地盤改良として柱状改良工法が良く使われます。この工法は、土とセメントをかき混ぜた柱(ソイルセメントコラム)を支持地盤から立ち上げて、その上に基礎を載せかける方法です。一般的には、鋼管杭より安価なものとして考えられています。
柿の木坂の家でも、当初この方法で検討をしていましたが、腐植土が土中に見られて、これをベースとしてソイルセメントコラムを作ることに不安がありました。

いろいろ他の工法を模索した結果、ある会社の鋼管杭工法に行き着きました。この工法の特徴のひとつは、柱状改良と同様に、鋼管杭の上に基礎を載せかけることです。(正確には捨てコンの下に杭頭がきます。)杭頭が基礎に入り込むと、風や地震等で建物に横方向の力(水平力)がかかったことを想定した場合、その力が杭にまで伝わります。その負荷を考慮すると、杭の太さや肉厚が大きなものとなります。

たまたまかもしれませんが、柱状改良工法とほぼ同等の金額で見積もりがでてきました。水平力を受けない鋼管杭が、軽微なものとなったことが、その一因かと思いました。

柱状改良は、業者による施工のバラツキが多いことが不安要因の一つであると思いますが、この工法は、杭を地面に貫入させる時のトルク値で監理できるので、信頼性が高いと思いました。
まだあまり、一般的な工法でないのでしょうか、役所の担当者が初めてで取り扱いに困り、確認申請時に少し時間がかかったのがネックでした。(081114)
地盤改良 / 資材
今回は7mの杭28本を打ち込みました。杭は5mと2mに分割されて搬入されました。先端に円盤のようなものが取付けられます。それぞれの接合は現場溶接でおこなわれます。

 
地盤改良 / 重機
杭を打ち込む重機です。杭を回転させて地面に貫入させます。
 
地盤改良 / 現場溶接
まず杭と円盤を現場溶接します。杭を回転させて地盤に貫入させるため、杭先端の円盤には羽状の加工がほどこされていました。
 
地盤改良 / セット
事前に、地盤面にプロットされた所定の位置に杭を合わせます。
 
地盤改良 / 打ち込み
一本目の杭を打ち込んでいます。杭には分かりやすくするために、mごとの目盛りが現場でマーキングされました。

 
地盤改良 / 完了
最終的に打ち込まれた姿です。この後、根切りをおこない、不要な杭はカットします。