土間

常盤平の公園前の家については、ホームページにもまとめましたが、大きな土間として作った玄関が大事なスペースとなっています。ホームページの方は枚数やレイアウトに制約があるので、ブログの方に土間の写真を少し多めに載せておきます。

広い玄関の旅館が好きで、大きな玄関を作る案を提案した時には、自分が訪れた旅館の広い玄関をイメージしていました。人を快適に迎い入れる空間(そしてそれは建主の毎日の行き帰りにも快適な空間)として玄関を作り、建主が望む開かれた家を作りたいと考えました。

土間の周りにはどこからでも室内に入れるように、広い縁側状の空間を作りました。左の大きな下足箱と右上の大きな折戸は、この大きな空間を彩る設えとして、その大きさを意識して作りました。折戸は動き、下足箱は光を空間に与えます。天井は梁と野地板あらわし。

2枚の引き戸を開けて見た洗面室。その奥に浴室とトイレ。

2階和室前の踊り場から土間とライブラリーを見ています。2室にある同じ大きさの引き違い窓から、公園の緑が見えます。

洗面室から土間方向を見ています。玄関横のガラスを透明にするか半透明にするかは最後まで建主が悩んだところ。結局眺めをまずは重視したいということで、当座は透明ガラスとすることにしました。

左手1階は二部屋の子供室。2階はリビング。

子供室と土間空間。子供室の天井はわかりにくいのですが、白い壁とは色を変えてグレーの砂漆喰。土間の床の色と揃えています。

著者情報

角倉 剛
角倉 剛
私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら