Work deatil

H・N邸

2003
個人住宅(リフォーム)
木造住宅の、2世帯住宅への増改築。築40年以上のは既に2度の増改築をおこなっていました。一度目は2階の増築。二度目は「不動震」と呼ばれる鉄骨構造の避難シェルターを1階に組み込む改築工事。クライアントは、今ままでの増改築を生かしながら、「明るく・風の流れを感じ取ることができる空間、快適な広さをできるだけ感じさせる空間にしたい」と考えていました。

しかし、法的に許される範囲ぎりぎりまで、平面的に面積を広げても、広さを感じさせるほどの空間にはなりません。そこで、断面的なボリュームを稼ぐ、「高さ方向への増築」をおこなうことで、視覚的な広がりが感じられる空間を作ることを考えました。法的な高さ制限をベースとして、屋根面をできるだけ高く持ち上げ、その下に生まれる大きな空間をそのまま天井の形としてあらわしました。大らかな天井で包まれた2階には、ハイサイドライトから光が注ぎ込み、家族が一つの屋根の下に住既存住宅んでいることが実感できるスペースが生まれました。1階においては、「不動震」による制約もあるため、平面や断面を大きく変えられません。そこで、間仕切りを可能な限り取り払い、引き戸を多用することで、広さを感じさせることを考えています。引き戸を開け放つことで、1階全てが繋がり、大空間となります。

増改築においては、制約が多く、自ずと平面計画においてできることは限られてきます。「断面」と「建具」に着目することにより、「広さを感じさせる空間」を実現しています。
計画地
:東京都板橋区
期間
:2003.5〜2003.8(設計) 2003.9〜2004.1(施工)
敷地面積
:72 m2
建築面積
:37 m2
延床面積
:67 m2
規模・構造
:地上2階・木造(一部鉄骨造)
設計・監理
:THT Architects
:山田構造設計事務所
施工
:ミサワホームイング東京株式会社
外部仕上げ
:屋根/ガルバリウム鋼板
:外壁/ガルバリウム鋼板
内部仕上げ
:床/フローリング
:壁/珪藻土、シナ合板
:天井/珪藻土、シナ合板
その他
:写真撮影 大野高志
 
2階リビング
2階の天井を大きく上げ、ハイサイドライトから光をとるようにリフォーム
 
2階寝室
リビングと続きとなった畳の間が、主寝室です。ロフトに開けた開口から光がそそぎ込みます
 
2階子供室
主寝室の隣が子供室。2階は欄間を通して各部屋がつながります。
 
リビングから階段へ
1階へと降りる階段。黒い壁は、黒板塗装。
 
1階寝室
1階には、親夫婦が暮らされています。既存jの家屋には、鉄骨の耐震補強材が後付けされており、それをシナ合板でくるむように仕上げています。右手の鉄骨は一部露出させた耐震補強材です。
 
浴室
洗面室から浴室を見ています。
 
外観
外部はガルバリウム鋼板でくるんでいます。バルコニーはエキスパンドメタルと、グレーチングの半透明の素材で作りました。