Work deatil

デイサービスセンター リバーパレス青梅

2011
デイサービスセンター
小規模で、家庭的な環境を提供するのが、本施設の目的である。意匠計画においても、その方針に合わせた、計画をおこなった。

平屋の中に、大らかな親しみやすい空間を作り出すするために、天井は、野地板である杉3層パネルと、それを支える垂木をあらわしとしている。三角に折り上げられた、空間の豊かさを損なうことを避けるため、小屋梁の上に束立てする、和語屋組以外の構法を、構造事務所と検討をおこなった。結果として、12φの細い丸鋼を桁の間に1820ピッチで掛け渡し、桁の開き止めとすることとした。開き止めは、最終的な建物全体の仕上げが完了するまで、安定しないことが考えられたため、ボルト止めにより、調整がおこなえるものとし、施工時において、定期的に、その変形を計測している。屋根面においては、内部の熱環境を保持するため、その断面構成を慎重に検討し、通常の通気構法より、性能が高い性能を、薄い屋根の中に実現している。

中庭においては、その開口部において、木製サッシを採用している。木製サッシは、可動部の上框を隠し、方立てを構造の丸柱にあわせることで、ガラス面以外が目につかない工夫をしている。また、網戸をサッシの構成の一部として組み込んでいるので、開放時においては、その存在がわからない。合わせて、開口部廻りには、夏場にすだれを取り付ける、ステンレスパイプ、天井面を照らし上げる、照明を組み込み、多機能な開口部廻りであることを目指している。
中庭に面する4面のうち、玄関、食堂・機能訓練、キッチンに面する3面はそれぞれ開放され、中庭を通した回遊性を、この建物に与えている。

利用者ゾーンの仕上げにおいては、床のフローリングと天井野地板の木質系の仕上げ以外のほとんどは、左官材の刷毛引き仕上げとした。独立柱となった、丸柱には藤を巻いている。利用者に対しては、藤巻きの障り心地が、触覚を刺激する「スヌーズレン効果」があるとされている。
計画地
:東京都青梅市長淵
期間
:2010.6〜2010.8(設計) 2010.9〜2011.2(施工)
敷地面積
:304.57 m2
建築面積
:123.61 m2
延床面積
:109.99 m2
規模・構造
:地上1階 木造
設計・監理
:健康設計
:角倉剛建築設計事務所
:山田構造設計事務所
:アウス企画設計事務所
施工
:鳥海産業
外部仕上げ
:屋根/ガルバリウム鋼板竪平葺き
:外壁/白州そとん壁、杉板等
:軒裏/杉三層パネルあらわし
内部仕上げ
:床/フローリング、タイル等
:壁/薩摩中霧島壁等
:天井/杉三層パネルあらわし等
その他
:写真撮影 吉田誠
 
外観
前面道路からの夜景。中庭までが見通せます
 
屋根の上から
屋根の上から中庭を撮りました
 
アプローチ
左は杉の丸柱。右は黒く染色した杉板。この縁側のような空間を通り、施設にアプローチします
 
玄関ホールへ
黒い杉板と同じように作られた扉を開けると、玄関ホールがあります
 
玄関ホール
正面奥の扉を開けると、施設のメイン空間へ。左手の扉を開けると、中庭へ。
 
中庭
玄関ホール左手の扉に近づき、中庭を見たところ
 
食堂1
利用者が日中を過ごす、食堂です。天井をあらわしにした、おおらかな空間です
 
食堂2
食堂から中庭を見たところ。右手にキッチンが見えます
 
和室
食堂の奥には、和室があります
 
キッチン1
キッチンから中庭を見たところ
 
キッチン2
キッチン越しに。食堂を見ています
 
アルコーブ
キッチン前には、小さなコーナーがあります。椅子が置かれ、少しくつろげるようなスペースとしています
 
事務室
事務室は、天井の形状に特徴があるスペース。玄関ホールとつながり、ご近所の方が気軽に立ち寄れるスペース。床仕上げもタイル貼りとして、揃えています。
 
トイレ
介助ができる大きなスペースのトイレ
 
浴室
黒いタイルとヒノキのお風呂。デイサービスでは、雰囲気があるお風呂が喜ばれるとのことでした
 
0326竣工写真
デイサービスセンター リバーパレス青梅の竣工写真の撮影の立ち会いへ。

カメラマンの吉田誠さんに、以前模型を見せたところ、俯瞰写真を撮りたいとのことで、
今日は、工務店の鳥海産業さんに、高所作業車を用意してもらいました。

家具が入った後の撮影が望ましいとのことで、施設オープン後の撮影となったため、
いろんなものを動かしたりしながらの撮影。
なかなかの肉体労働です。

夕景は、屋根の上からも一枚撮りたいとのことで、
寒い中、再び高所作業車で、屋根に上ってもらいました。

後は、できあがりを待つばかり、
楽しみです。
 
0228造作家具・照明・藤巻き
インテリアも、柱に藤が巻かれたり、照明・造作家具が入ったりしていました。
今回の照明器具は、共同設計者による選定。いつも自分が選ぶ物とは、少し違った雰囲気の物となりました。
 
先日天童木工で選んだ家具が入れば、ようやく施設の雰囲気も見えてくるでしょう。
 
3月15日オープンに向けて、少し残った残工事や、手直し工事をおこないます。
 
0228完了検査+杉板外壁塗装
デイサービスセンターリバーパレス青梅の完了検査の立ち会いへ。
検査そのものは、特に指摘事項も無く、無事終了。
 
建物は、完全では無いけど、ほぼ完成。
黒く塗られた、杉板の外壁で、大分外観のイメージが変わりました。
これから、外構工事が入り、駐車場や前庭が整備されます。
 
0225天童木工
副理事長と共同設計者の井上君と共に、天童木工ショールームへ。

ソファーとして、「Margareta」というシリーズから、イージーチェアーとテーブルを選択。
このシリーズは、北欧のデザイナー、ブルーノ・マットソンによるもの。
分割と連結ができるものなので、長いす状にも使えるし、単独でも使えます。

座り心地がよくとも、深く沈むのは、お年寄りが、立ち上がることができないので、ダメとのこと。
また、粗相などがあったことも考えると、張地はどうしても、ビニールレザーに限られてしまいます。
張地の色は、皆が昨日の外壁の黒色決定に影響を受けたのか、黒に決定。

その他には、和室の座卓と(写真下)、事務員の椅子を選択。

帰り際案内の方から、「最近はこんなこともやってます」と、車の木調インテリアの写真を見せてもらいました。
「家具部門は、こちらの方に随分助けられています」とのことでした。
 
0224左官内壁
内壁は、左官がほぼ塗られていました。
今回は、高千穂のビオセラBC-50なで切り仕上げ。
少しテクスチャーが強い仕上げです。施設の性格上、出墨の下の方には、木製のコーナー材を取り付けています。
 
0224杉板外壁
アプローチ部分の、杉板外壁と、床に使う人工木材(Mウッド)が出来上がっていました。
杉板外壁の色を、黒とするか、素地の色を生かすか、決めかねていたのですが、出来上がった状態を見て、結局黒に決定。 
素地の色を生かす方が自然化と思えたのですが、少し、和風のイメージが強くなりすぎることと、目につくところなので、黒のインパクトがあった方が良いのでは、というのが決定理由。
 
0216雪の中の現場
雪の中、リバーパレス青梅 デイサービスセンターの定例へ。
屋根には、雪が積もり、丁度、雪止めのところで、止まっていました。
今回の雪止めは、アルミのアングル材で制作したものです。
 
今月末には、完成しなければならないので、現場は大分緊迫しています。
丸柱に巻く予定の、藤が見つからなかったり、
サインの大きさが、これで良いか、いろいろと悩んだり、
最後、あと一踏ん張り。
 
中庭は、今はまだ下地の状態。
これから左官で仕上げられます。
 
サインは、原寸大のコピーをいくつか造り、
現場で決定。
小ぶりの物がよいとの、結論になり、
今回のサイン屋さんが造ることができる、
切り文字の一番小さな、60ミリ角のものとなりました。
 
0209中庭
中庭のガラスが取り付けられました。可動部の木製建具がこれから取付られます。
中庭の床には、これから、人工木材のデッキ材が貼られます。
いつもは、ウリンなどの南洋材ですが、今回は、施主の希望で、ミサワのMウッドを使用。
どのような、質感となるか、少し気がかりですが、これは、出来上がってからの、お楽しみ(?)ということで。

中庭側の段ボールが巻かれている丸柱は、北山杉の丸太が使われています。
工務店が、気を遣い、良いものをいれてくれたのですが、
少し綺麗すぎて、逆に気がかりなところ。これも、出来上がってからの、お楽しみ(?)
丸柱には、藤が巻かれる予定です。
 
0202外壁左官
外壁完成。高千穂の「スーパー白州そとん壁一条波仕上げ」。思ったより色がグレーでしたが、これは、昨日塗ったばかりで水がまだ引いていないからとのこと。来週ぐらいにならないと、実際の色は、まだわかりません。出隅コーナー材としてプラスチックが使われており、これがところどころで露出。荒いイメージの仕上げなので、そうなったのだと思われましたが、善処方法の検討を御願いしました。
 
0119若手大工チーム
今回の大工さんは、若手の3人が担当。経験は浅いのだろうけど、その分熱心に図面を良く読み込み、毎週のようにいろんなことを聞かれます。ipadを使って質問を受けたのは、若い大工さんならではか。

サッシと断熱材が入りました。断熱材は、今本当に不足しているらしいです。指定の住宅用グラスウール16kでなく、上位商品のアクリアネクストが現場に入りました。

アクリアは、ノン・ホルムアルデヒドを売りにしたグラスウール。見た目や、さわりごこちが羊毛のような雰囲気で、グラスウールのようなチクチクするような感じがありません。
 
1227中庭
中庭からの眺めです。屋根が葺かれました。年内の仕事はもう少しでおしまいです。
 
1209軒先の納まり
2週間前に打ち合わせをした結果の軒先が出来ていました。できるだけ自然な納まりをこころがけました
 
1126軒先の納まり
軒先の納まりが、なかなか設計者・大工さん共になかなか納得できるようにならず、現場でいくつかモックアップを造ってもらいました。ようやく、納まりがきまりましたので、一気に屋根が仕上がっていくと思います。次に現場に来るのは2週間後。楽しみです。
 
1126棟木の納まり
通常は棟木の上に垂木がのっかかかる作り方なのですが、今回垂木の上に棟木が乗る納まりです。金属の細い丸鋼で桁を引っ張り「開き止めとします。(写真ではまだ丸鋼に張力をかけていませんが)
 
1116直会
最近ではあまりやらなくなりましたが、久しぶりの上棟の後の直会です。
 
1116上棟
オープンの時期が決められており、今回はかなり短い施工期間での工事となります。上棟までもあっというまでした。
 
1026捨てコン
捨てコンが打たれた段階です。真ん中の土が残っているのが、中庭の位置。この日は、屋根の作り方等の打ち合わせを現地でおこないました
 
模型写真2
中庭を持つロの字の平屋の計画です。
 
模型写真1
今回の設計は、平面がほぼ固まりつつあるところから、参加しました。屋根形状と、天井の形状を中心に検討・設計を行っています。写真は天井の形状をあらわす模型