ABOUT

設計の相談・依頼について

資料等があれば頂きたいのですが、送ってもらえますか?

主なプロジェクトを掲載した、会社概要を用意いたします。メールにて、ご連絡ください。

設計の相談をしたいのですがどうすればいいですか?

まずは、メール・電話等で、ご連絡ください。その上でお会いし、具体的なお話をお伺いさせていただければと思います。

相談や提案をしてもらうのは有料ですか?

進め方については、その都度できるだけ、ご要望に添うようにしたいと考えていますが、原則として、ご相談については、無料で承り、初回の提案については一般の住宅レベルで5万円でお引き受けいたします。(例えば厳密な日影図や天空率の検討を要する場合は別途費用が発生する事があります。)

初回のご提案では、図面と模型でプレゼンテーションをし、概略の工事費のイメージをお伝えします。設計を進めていく場合は、初回のプレゼンテーション費用は、設計監理費に含むものとしています。

土地探しから相談にのってもらえますか?

もちろん可能です。同じ面積の土地であっても、法規制や、敷地形状により、そこに建てられる建物の大きさに違いがでてきます。土地探しの段階から、建築家に相談をすると、建てられる建物の大きさを把握しながら、検討をすることができます。場合によっては、簡単なプランをお伝えいたします。法規制・敷地形状以外には、周辺環境・インフラ(ガス・水道等)の状況・地下埋設物の可能性・土地の高低差(擁壁の有無)・コンクリートブロック壁の有無等を見てアドバイスをおこないます。

また、建築家物件に絞った創造系不動産とタッグを組み、資金・土地・建築の三つを同時にコントロールすることもできます。

変形地の土地にも設計してもらえますか?

都心における狭小地や変形地の設計は増えてきています。ハウスメーカーや一般の工務店ではなかなか対応が難しいこともあり、設計事務所に仕事がくるのだと思います。条件が難しい土地は、それだけ個性的であるともいえるわけで、その個性をうまく利用することで、他にはない魅力をもった住宅となります。僕たちにとっては、面白い仕事になることが多いので喜んでお引き受けいたします。

設計以外にインテリアなどの相談にものってもらえますか?

設計した建物に対して、どのようなカーテン、ブラインド類や、家具が相応しいかについて、喜んで、アドバイスいたします。コーディネーターを紹介することもできます。具体的な品物を選定するための手間がかかる場合は、別途費用をいただくこともあります。

建築家・設計事務所とは?仕事の進め方は?

建築家に依頼すると建売(ハウスメーカー等)や工務店とどう違うのですか?

それぞれ、良いところ悪いところがあるかと思います。

建売や、ハウスメーカーの場合の場合は、あらかじめでき上がる物が想定しやすいので、予想と違うということが少ないのが良いところではないかと思います。車や家電のように、家は見て買うものと考える方はその方が向いています。大手ハウスメーカーの場合は、何かあった場合の安心感で選ぶ方もいます。また、工業化住宅は工事期間が短いことも、仮住まい等の費用を考えると、メリットかと思います。工事費の中における経費率が高いというのが、難点です。広告・営業費・研究開発費がどうしてもかかってしまう、大手のハウスメーカーの場合は、工事費の半分が実際の材工費で、半分が経費であると聞いたことがあります。ただ、大量に住宅を作るというスケールメリットがあり、材料が安く購入したり、安い工事費で職方にお願いできることで、そのあたりを補っているようです。後は、規格外の設計の対応が難しいこと、プランの融通度が少ないこと、(狭小地や変形地などの特殊な条件には対応が難しいと思います)オプション等で思ったよりも高くなりがちなことが難点かと思います。

地元の評判の良い工務店を見つけ、お願いするのは、ある程度、自分達の要望にあわせ、コストもそこそこ抑えることができる方法かと思います。特に無理がなければ、クライアントの要望通りに、(例えば、間取りを渡せばそのまま)作ってくれると思います。ただクライアントが言わないところは、作りやすく、経済的な方法になってしまうので、自分たちが想像する以上のものを作ってもらうことは難しいと思います。また、悪意はない場合も多いのですが、どうしても、第三者の目が行き届いていないので、工事監理の面が甘くなりがちです。(稀な例かと思いますが、頼まれて友人の家の基礎配筋を、見にいったときに、職人から急に構造上必要なアンカーボルトの数が増えたとと直接聞いたことがありました。)

「建築家に頼んだのだけど、あまりうるさくいいすぎたので、自分たちの要望通りにはできたのだけど、それ以上というものがなくて。。。」という話しを先日ききました。建築家には、要望を超えるものが求められているのだと改めて感じました。
建築家に依頼した場合、大きく違うのは、検討の数だと思います。様々な可能性を、検討するので、図面と模型の数は膨大なものとなります。納得できるまで、案の検討をおこなえるのが、利点のひとつです。
また、施主の立場に立ち、工事監理を行うので、施工会社にとって作りにくくても、性能や出来上がりが良い方法で工事を進めていくことができます。素人には分かりにくい、仕上げで隠れてしまう構造面などについても、しっかりと確認をしているので、安心ができます。

どのような建築家を選べば良いと思いますか

信頼関係が結べるかどうかが一番です。多くの建築家は第一案まで廉価な費用での提案を行なってくれます。その間に誠実さや仕事に対する取り組みなどでの信頼関係が築けるかが判断材料になると思います。

施主目線で物事を考えてくれるかどうかも大事なポイントです。お施主さんは建築家の作ってきたものを見てきているのですから、求められているクオリティーに答えることは必要ですが、必要以上に作品に拘る人は施主目線より建築家目線で物事を考えているかもしれません。

あとは技術力。様々なことを考えるので、建築家の提案の中には本人にとって新しい試みが入っていることもあります。新しい試みはリスクを伴うことも多く、リスクに対する技術的な解決能力を持った、建築家であるかどうかが、出来た後の住み心地に大きく関わることかと思います。

竣工した物件を見せていただき、お施主さんの声を聞くのも一つの手かもしれません。

建築家に依頼すると高くなりますか?

世の中のデザインへの関心が高くなったこともあり、最近では社内にデザインができる設計者を持った施工会社も増えてきました。その中には、建築家が手がけたのかと思うような住宅もあります。同じデザイン・仕様の住宅を、建築家の設計監理で作った場合の「設計料+工事費」と、そのような施工会社の「工事費」を比べることが仮にできるのならば、建築家の「設計料+工事費」の方が安くなると思います。ひとつは、経費率の違いによるものです。多くの設計事務所は、人件費以外に、かかるものがあまりなく、施工会社に比べると経費がかかりません。また、設計施工の場合は、工事費のコストダウンの意識がどうしても低くなってしまうこともあるかと思います。設計者の、施工者に対する、見積もり査定という方法を経て、初めて適正な工事価格になるかと思います。

建築家が作った建物が、高いと感じられるとすれば、それは、しっかりとしたグレードの材料を使っていたり、空間として豊かなものであるからだと思います。同じものを工務店やメーカーなどを使った他の方法で安く作ることは前述した理由でできないと思います。

シビアなコストが求められる場合は、その旨を最初に伝えておくと、作り方を考え、その中で検討してくれることかと思います。

設計費用はどのくらいかかりますか?

まずは概略の工事費をお聞きし、仮に設計監理費を算出します。(工事費に対する設計監理費は、「フローと費用について」を参考としてください。)工事完了後の最終工事費にて、設計監理費を清算し、調整をおこないます。

設計期間はどのくらいかかりますか?打ち合せはどのくらい必要ですか?

概ね6~7ヶ月程度が多いです。また打ち合せは2週間から3週間に一度程度です。見積用の図面作成期間・施工会社の見積期間中は少し間があきます。最近は、メールなどを併用し、コミュニケーションの密度を上げています。クライアントの都合で設計契約の2ヶ月後に工事が始まったプロジェクトもありますが、検討を充分におこなうためにも、適切な設計期間をとっていただくことをお進めいたします。

事情が変わり、設計を途中で止めた場合の支払いはどうなりますか?

設計の進み具合に応じ、話し合いに基づきそれまでにかかった費用を御支払いいただいております。以前は実施設計に入る寸前で、海外赴任が決まり、その時点での清算をしたケースがありました。

設計はどのような体制で進めていますか?

全てのプロジェクトで構造事務所に参加をしてもらいます。必要な場合は、設備事務所にも加わってもらいます。また、別途照明デザイナーにはいってもらうことが、最近は増えてきました。大きな庭がある場合には、別途ランドスケープデザイナーに入ってもらった方が良いと考えています。

施工会社はどのように決めるのですか?

信頼できる施工会社をこちらから、ご紹介いたします。「是非とも、この施工会社で」という場合には、できるだけご要望に添うようにいたします。その場合は、設計事務所との仕事の経験があるかどうか等について、調べさせていただき、適切かどうかについてアドバイスをいたします。

施工会社は、建設地・建物規模・構造により適切な会社をご紹介いたします。過去において、当事務所との工事経験があるところ、他の設計事務所からの推薦があるところをご紹介することが多いですが、設計事務所と施工会社の利害関係はなく、中立の立場でご紹介いたします。

見積もり段階において、3社程度選定し、見積もり内容をもとに一社に決定することが多いですが、条件により、この会社が望ましいというところがある場合は、早期に決定をし、設計段階から、施工会社と相談をしながら、進めることもあります。敷地条件や工法などが特殊な場合は、その方が望ましい場合もあります。

設計事務所は工事の監理をどのように進めていきますか?

工事をするのが、大きな施工会社の場合、工事期間中一週間に一度、施工会社と「定例」という形でミーティングを開きます。最近おこなったRC造の住宅を調べると31回の定例を開いていました。定例では、その都度、現場監督と必要な職方が集まり、現状報告を受け問題点について話し合い解決していきます。

小さな施工会社の場合は、決まりきった定例を開くことはなく、必要に応じて集まることが多いです。この場合は、最初の頃に現場にいくことはあまりなないのですが、仕上がるに従って、現場からの質問が多くなり、現場にいく頻度も徐々に上がり、ツメの段階では、2~3日に通うようになる、といったパターンが多いです。最近おこなった、木造2階建ての住宅を調べると、25回現場に出向きました。小さな施工会社の場合は、議事録等の記録を施工会社が取らず、行き違いがあることが多いので、こちらで議事録を記録し、施工会社と施主に流すようにしています。

現場監理においては、あたりまえですが、設計図面通り工事が進行しているかどうかを見ていきます。また、施工会社からいろいろな、施工図が出てきますので、それが問題ないかどうか見ていきます。住宅レベルでは、なかなか施工図が全てに渡って出てくることがないので、こちらで詳細図をかき、補うようにしています。

また具体的な材料や色を、現場段階で決定することがありますので、その都度クライアントを交え決めていきます。

完成後のメンテナンス等の相談はのってもらえますか?

建物のメンテナンスについては、使用した素材に関し日々のメンテナンス、長期的な視点に立った上でのメンテナンスをご説明しています。

入居後に、初めて設備機器を本格的に稼働させてることになります。温熱環境が変わることで、「建具が反り建付けが悪い」等の不具合が比較的初期におこることもありますが、これはその都度施工会社に直していただきます。

完成1年後には検査をして、不具合等の確認をいたします。ワンシーズンすぎると、建物の使い勝手なども大体分かり、不具合や直したいところが見えてくるからです。

その後のメンテナンスについても、お気軽にご連絡ください。工務店に直接メンテナンスの依頼をされる方もいらっしゃいます。現場監督が退社されて、別の方が対応されたため、作られ方の意図に反した改修で性能を損なった事がありました。そのようなことは無いようにしたいです。

お金

家を建てるには設計費用と工事費用以外にどのような費用がかかりますか?

地盤調査
建物の構造規模により、様々な方法をとりますが木造2階建てで、一般的に取られるスウェーデン式サウンディング試験の場合5万程度かかります。表面波探査法の場合、保険も含め10万程度、ボーリング調査の場合20〜30万程度かかります。

地盤補強
地盤調査の結果によっては地盤補強が必要となります。地盤の状況により大きく異なりますが、木造住宅の場合50〜100万程度です。

給水引き込み
これは、工事費用には含まれますが、大きな額で全体工事費に響きます。給水が敷地内にされていない場合、引き込みの工事費等で50万程度です。

確認申請・中間検査・完了検査申請手数料
建物の構造・規模、申請先が役所であるか指定確認申請機関であるかにより大きく異なります。35坪の木造3階て住宅である指定確認申請機関試算したところ17万4千円となりました。

登記
完成後1ヶ月以内に建物表題登記が必要となります。その後は保存登記が必要です。土地家屋調査士、司法書士に払う費用も含め概ね、木造35坪程度で15万程度かかります。なお土地家屋調査士、司法書士については、ご紹介できます。

地鎮祭・上棟式
地鎮祭は神主さんへの謝礼が主ですが大体5万程度。上棟式は、最近はやらないことも増えてきました。やり方にもよりますが、10万程度~だと思います。

地中埋設物があった場合
工事が始まるまで分からないのですが、土中に障害物があった場合は、別途費用がかかります。これまではコンクリートのガラがあり、13万程度かかったこと、井戸が出てきて不吉だということでお祓いなどにかかった費用が5万程度かかったことがあります。

その他一般的な話ですが、引っ越し費用・仮住まい費用、等がかかります。カーテン類はピンキリですが意外に費用がかかります。

施工会社への支払いの時期は?

3回から4回にわけて、分割払いが一般的です。3回の場合、最初は契約時、中間金として上棟時、最後は引き渡し時です。引き渡しとともに工事完了引渡証明書が渡されます。また、追加工事がある場合は引き渡し時の支払いの時に清算されるのが一般的です。

その他時々聞かれること

(前略) ・・・2社で迷っているのですが1社の提案はビルトインガレージの3階建てです。 部屋数が取れてとてもいいのですが、木造の3階建てでしかもビルトインとなると 耐震が気になります。・・・(後略)

私の事務所では、昨年末、間口が狭い敷地での、駐車場付き、木造3階建ての住宅が2件竣工しました。

木造3階の一階部分は、構造としては、最も耐力壁が必要となる部分です。
60センチ以上の短手方向の壁が、バランス良く、ある程度の量、必要となります。

間口が狭い場合、ガレージの部分は、どうしてもその耐力壁がとりづらく、 法規上の最低ラインはクリアーできたとしても、全体としてバランスが悪いものになりがちです。

構造事務所と、いろいろと検討をしたのですが、 そもそも、そのようなタイプの住宅を、木造で全て作ることに、 無理があるのでは、という考えに行きつき、 駐車場部分のみをコンクリートで作ることにしました。

結果としては、100万ぐらいのアップで、 広々としたガレージを作ることができました。

以下、参考までです。
「品川の家」
「荒川の家」

無理にガレージ付きの木造3階としない方が良いと思います。

→現在では、同一平面での木造とRC造の併用の設計を審査期間が受け取らないと聞きましたので、同じ方法は難しいかもしれません。

耐震強度偽装問題以来、構造等が心配です。大丈夫でしょうか?

全てのプロジェクトに、構造事務所に入ってもらい、その都度検討をしていただき、適切な工法を設計してもらうようにしています。

熊本地震で耐震等級3の住宅がほとんど倒壊が無い事が話題となりました。木造住宅は、耐震等級3を一つの基準と考えています。
(鉄骨、RC造では、耐震等級3は、コストや構造体のサイズ(=部屋の広さ)に大きく影響しますので、学校や病院、防災拠点など以外ではあまり用いられません。)

設計時の検討と同様に、施工時の確認も大切です。構造上の要点の時期では、構造事務所に現場にきていただき、仕上げで構造が見えなくなる前に、確認をしてもらいます。まずは、基礎を作るために地面を掘った段階で、地盤の状況の確認をします。それから木造では、プレカットの図面の確認、上棟後の金物のチェック。鉄骨造では、施工図の確認、工場での検査、現場での検査。RC造では、施工図の確認、配筋時の検査が主なところです。

断熱の方法は何が良いのでしょうか?

外断熱が、話題となり始めてから、比較的良く聞く質問です。木造住宅の外断熱は、比較的新しい工法で、まだまだ工法としては安定したものではないと思います。外側に断熱材を取り付けるため、断熱材の厚みに制約が出る等のデメリットもあります。木造に関しては、従来の充填工法も正しく施工されれば、それほど遜色はないかと思います。躯体の蓄熱量が大きい、コンクリート造の住宅の場合は、熱感強としては外断熱の方が優れていると思いますが、費用面などを考え、総合的に判断するようにしています。

追記
2020年より省エネ性能の説明が義務化されました。設計の都度、断熱性能についてご説明いたします。

シックハウスが心配です。大丈夫でしょうか?

住宅の気密性が高くなり、接着剤等を多用した工業製品の建材が増えたことにより、シックハウスの問題が発生しました。現在は、ホルムアルデヒドの放出量等により、建材のグレードが定められ、一定以上のグレードの建材が使われるようになりました。シックハウスへの対策自体は、業界全体にかなり行き渡っていますので、問題はないかとは思いますが、まずは、使われている材料の等級(F☆☆☆☆等で表現されています)を確認した方が良いかと思います。ビニールクロスなどや合板のフローリングなどの工業製品の建材を避け、自然素材をできるだけ使うのも手かと思います。しかし、完全に接着剤や化学製品を使わない住宅を造るのは、今日では難しいかと思います。気にされる方は、有害物質が頻繁に放出される、完成直後一ヶ月程度の入居を避けた方が良いかと思います。