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空間ノート 〜心地よい空間の理由〜
vol.09  アルヴァロ・シザの空間2 (マラゲイラの集合住宅)
マラゲイラの集合住宅は、ポルトガル南東部アレンテージョ地方の街エヴォラにある、アルヴァロシザの設計による集合住宅です。

この集合住宅の中を一時間ほどは歩き回ったと思います。とにかく広い。建物の終わりにきたと思ったら、道路を超え更に向こうにも、同じような街並が続いていく。そして、更に続く街並があるのだけれでも、もうそれは、シザのものなのか、そうでないのか分からない。プツンと切れる終わりがなく、廻りにとけ込むような建物でした。

街路に沿って、白い長大な外壁が続いていくのですが、その奥に低層のテラスハウスがあります。斜面や、内部の機能的なことを契機に、外壁面の形の変形がおこなわれているのですが、それがミソで、統一感と多様性という相反する質を獲得しています。
古い街並では、生活に合わせた様々な変形が時間の経過と共におこなわれていきます。何でそんな形になったのか今では分からないものもありますが、それらを含めた、形の集積が街並を豊かなものとしていきます。この集合住宅では、それと同じような質を、一人の建築家が獲得しようとしているように見えました。

マラゲイラの集合住宅 / 街路空間
6mぐらいの街路をはさみ、テラスハウスが続いていきます。その外壁面は,テトリスのブロックを横並びとしたような凹凸を持った形態です。

 
マラゲイラの集合住宅 / 住み手の好みに合わせて
最初から、そうなのかは分かりませんが、所々、アクセント的に色が使われていたり、扉等が、住み手の好みの物に取り替えられていたりします。
 
マラゲイラの集合住宅 / ファサード
少し距離をおいて見た、住戸のファサード
 
マラゲイラの集合住宅 / 2階部分
近く迄寄って見た、住戸の2階部分。壁面の内側は、所々テラスとなっています
 
マラゲイラの集合住宅 / インフラ
黒いコンクリートブロックで作られたブリッジは、街のいたるところで見られますが、これは各住戸に、水や電気等をおくりこむ、インフラの設備とのことです。
 
マラゲイラの集合住宅 / 改築中
改築中の住戸。かなり大規模に、手を入れることが許されているようでした