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空間ノート 〜心地よい空間の理由〜
Vol.03  階段の空間
階段は、上下階の「つなぎ」のみに必要なスペースです。有効に面積を使うと考えた場合、時に無駄とも思える空間です。しかし、全体の流れの中で、うまく「つなぐ」空間となった時には、効率の上で、無駄なスペースではあるのだけれど、その住宅にとって、空間として必要なスペースになると考えています。

小説等の物語の流れを考えた場合、文と文が「しかし」と逆説的に繋がれた時と、「それから」と順接的に繋がれた時では、読み手の意識が随分と変わってきます。
階段の作り方を考えるとき、どのように、上下階を繋ぐべきなのかを大事にしています。異なる空間が現れる、期待のスペースとするべきなのか。繋がれる空間が一体に見える、シンプルなスペースとするべきなのか。

住宅は、家族を包み込む、ひとつの大きな物語ともいえるかもしれません。物語をつなぐ素直なスペースとなった時に、階段は、無駄なスペースでなく、必要なスペースに初めてなると考えています。

稲毛の家 / 鉄骨階段
吹抜けの中にオブジェのように作られた階段
 
東・佐藤邸 / 鉄骨階段
光溢れる、上階につながっていく階段
 
東・佐藤邸 / 鉄骨階段
スキップフロアーをつなぎ、全体を一体的に結んでいく階段
 
向ヶ丘の家 / 鉄骨螺旋階段
異なる空間を緩やかに結んでいく階段
 
小金井の家 / 鉄骨階段
開放的な階段が、光溢れる異なる空間に入り込んでいく