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気になるコトモノ
2007.7.27
メーカーの世界も、 大変なことになっているようです
アスロックという外装材がある。巾が狭い敷地で使うことを検討していた。隣地境界線からどれくらいまで、離して使えるのか気になり、メーかーに電話をしてみた。(確か、大分前に聞いた時は、ぎりぎりで10センチまで寄せることができるといっていたよな。。。)

メーカーからの答え「原則として、隣地から1m離して使うようにお願いしております。」「え、でも、そんなこと言っていたら、都内の住宅じゃ、ほとんど使えないじゃないですか。それに以前は、10センチ程度迄近づけて使えると聞いた気がするんですが。」「以前はそうお答えしていたかもしれません。でも、その場合は、外からシールを打てないので、耐火の認定書と異なる使い方になるんですよ。今迄は、メーカーの判断で、その場合にあった方法を提案していたかと思うのですが、今は認定書に書かれていない使用方法を使うことをお話するわけにはいかないんです。ニチアスさんの、偽装問題がとりあげられたじゃないですか。メーカ−としては、今リスクを負えない状況なんです。」「そうなんですか。。。でもこんな問い合わせ多くないですか?」「えー。でも今はこのようなお答えしかできないんです。」

サッシのことを調べるためにYKKのホームページを開いてみた。そのトップページに、大切なお知らせとして「防耐火個別認定仕様と異なる仕様の商品を販売いたしました件」に関する再発防止策等のお知らせ」とあり、関係者に対する厳しい処分の様子が書かれていた。

何だか、メーカーの世界も、大変なことになっているようです。

多分、例の構造の偽装事件に端を発してのことだと思うが、国の方針は、全てを厳格化することに移行しつつあるようだ。ただ、確認申請に出す書類が昨年大幅に書類が増えてしまった時もそうだったけど、公の人々は厳密化に拘るあまり、実情のことは考えてくれない。

物を作る上での出来事を、紙媒体に正確に記すことは実は非常に難しい作業だと思う。また、紙媒体に記されたこと通りに、物作りを再現するのも非常に難しい作業だと思う。物の作り方は、色んな条件でその都度変わってくる。

厳密化により、グレーゾーンがなくなり、クリヤーに情報が見えてくること自体には異存はない。しかし、その厳密化のレベルは、そもそも厳密な対応関係が難しい「物作りと紙媒体」の厳密な整合性を成り立たせるためのコストに、見合ったレベルになっているのだろうか。結局その帳尻合わせにかかるコストは、国全体を締め付けることになるような気がする。

それは、既に確認申請の厳密化に伴う、住宅建設戸数の減少で、僕たちは学んだはずなのだけど。