建具


この住宅では、土間に繋がる多くの部屋はその2/3が開放できるように、2枚引戸、3枚引戸を使っています。出入りの為の建具ではなく空間をつなげる為の建具として考えています。

少し大きな折戸は、吹き抜け空間を彩るアクセントにもなります。

折れ戸を締め切った状態。

この家には開き戸はトイレの一ヶ所しかありません。一ヶ所なので少し贅沢な金物を使いました。いつもはシャープな印象の美和ロックのST-56を使うことが多いのですが、今回は少しクラッシックな印象がある掘商店のLARを使ってみました。質感が良いです。金物の質をあげるとラワン合板の扉も立派に見えます。

引込み戸の金物。扉が壁に収納される引込み戸には扉の小口に回転引き手を取り付けていました。最近見つけたこの金物は扉が壁に収納されていても金物をつかむことができるので便利です。

著者情報

角倉 剛
角倉 剛
私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら