ロフト


この家のロフトは収納として考えられています。収納については明快な強いご要望はありませんでしたが、ロフトの案が出てきたときに奥様がホットされたとおっしゃったのを覚えています。面積の都合で納戸のようなものを設けるのが難しかったのですが、床面積に参入されないロフトで収納を取ることにしました。
「持っている荷物を処分しなければいけないとは思っていたのだけど、全て処分できるか自信がなかった。このロフトのスペースがあればなんとかなる」というのはその時の奥様の弁。
ロフトが面積と階に参入されないものとなっているかについての行政への確認はマストです。
当初はロフトに屋上に出るためのハッチを設けて計画しようと思っていました。面積と階不算入のロフトからテラスに出る窓を設けることは認められないということは聞いていたので、念のためにこの件も聞いて見たのですが、外部空間に出る開口部は全て不可とのことでした。

リビングから見た右上がロフトになります。扉を設けた方が良いかと考えていたのですが、オープンにしたのは建主様のご意向。見せる収納にするのだとおっしゃっていました。

著者情報

角倉 剛
角倉 剛
私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら

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