階段の位置の変更は増築になる

週末は、先日リフォームの相談を受けた方の、お宅に。本格的な設計はこれからとなるが、何度か話を重ねて、設計と工事内容が見えてきたので、その説明と設計契約内容の説明をするのが、本日の主旨。
お住まいは、昭和49年に建てられたもので、リフォームと合わせて耐震的な補強をおこなう。やっかいなのは、不同沈下により、建屋が傾いていること。擁壁の上に建っているのだが、切り土と盛り土にまたがって建っているのだろう。基礎か土台をジャッキアップして、不陸を直すことになるが、基礎からのジャッキアップは、結構な費用がかかるため、土台からのジャッキアップにならざるをえないようだ。
打合せの前には、区役所でいくつか相談。その結果分かったこと。

  • 一見戸建て住宅と見えるが、今回の住宅は3軒がひとつの長屋として、確認申請が出されている。残り2軒を 何らかの形でまきこむことになるので確認申請が必要となる、新築・増築などの建築行為は、現実的には難しい。
  • 屋根の形状は、床面積が増えないので、増築とはならず、確認申請は必要とならない。
  • 階段の位置の変更は、階段の「元あった位置での減築」「新たに移動した部分での増築」となり、本来なら確認申請が必要となる

著者情報

角倉 剛
角倉 剛
私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら