相生杉、からパネル

白山の家のフローリングは、相生杉(木童)。「板のようなものでなく、木を感じさせるフローリングとしたい」というご要望を受けて、捜した材料です。厚みが30ミリもある床材です。
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木童によると、下地合板無しで、相生杉を直接根太に打ち付けることができるとのこと。(工務店は仕上がりが暴れることを心配していましたが。)
もう一つの特徴は、木目の表情が強いこと。
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真ん中が無塗装の状態で、上が桐油(木童で売っている塗料。オスモより滑りにくいそうです。)で下がオスモ塗装。無塗装の状態でも結構木目が強いのですが、塗装をするとかなり強く出てきます。これを良しとするかどうかは、人によるかもしれません。
ラフな作り方をするときに向いている素材かもしれません。
桐油は、簡単に塗れる塗装のようで、木童では、施主施工を進めていました。今回もその予定です。相生杉は、6、100円/㎡で見積に入っていました。
それに合わせて、家具も似たような表情を持つ、からパネルを使うことになっています。
からパネル
こちらは、24,30,36の三種類の厚みを持つ造作材。今回は、2階LDKのキッチンの腰壁などに使う予定です。
木童は初台のオペラシティーの1階にショールームがあります。表情がある木材を使いたいときには、役にたつかもしれません。

著者情報

角倉 剛
角倉 剛
私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら

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