「●常磐平の家」の記事一覧(3 / 8ページ目)

建具

●常磐平の家


この住宅では、土間に繋がる多くの部屋はその2/3が開放できるように、2枚引戸、3枚引戸を使っています。出入りの為の建具ではなく空間をつなげる為の建具として考えています。


少し大きな折戸は、吹き抜け空間を彩るアクセントにもなります。


折れ戸を締め切った状態。

この家には開き戸はトイレの一ヶ所しかありません。一ヶ所なので少し贅沢な金物を使いました。いつもはシャープな印象の美和ロックのST-56を使うことが多いのですが、今回は少しクラッシックな印象がある掘商店のLARを使ってみました。質感が良いです。金物の質をあげるとラワン合板の扉も立派に見えます。


引込み戸の金物。扉が壁に収納される引込み戸には扉の小口に回転引き手を取り付けていました。最近見つけたこの金物は扉が壁に収納されていても金物をつかむことができるので便利です。

玄関扉

●常磐平の家


玄関扉外観
この住宅の玄関は扉左の外壁と揃え、ピーラーの小幅板で作っています。扉は引戸で右側に引きます。網戸を仕込み玄関扉を開け放したままでも虫が入らないようにすれば、より公園に対して開放的になるのでは、というのは途中考えたこと。しかしおさまりが少し複雑になりすぎること、無視をしてそこまで玄関を開放的にする必要性は無いと思ったことで取りやめました。


玄関扉左側
玄関扉左のピーラー材は、外壁のコーナーをまわりさらに先まで続きます。左奥の庇下は自転車置き場。


玄関扉内観
玄関左は透明ガラス。このガラスを透明にするか、フロスト加工をして見えないようにするかは、最後の最後まで建主さんと協議しました。結局は玄関からの眺めを優先したいというご意向で透明としました。公園に対して開放的というコンセプトだけを考えれば、玄関扉をガラスの框戸とする手もあったとは思います。しかし使い勝手を考えるとある程度の閉鎖性は玄関に必要と考え、小幅板の扉としました。

窓2

●常磐平の家

先日、常盤平の家のお施主さんからいただいたメールの中で、
「特に気に入っているのが、ベランダが無い代わりにベランダの機能が分散しているところです。人目に触れにくい東側では、1Fは洗濯物、2Fは布団を干し、南側の窓際に花台の花を眺めることができ、屋上でくつろげます。」
とのメッセージをいただきました。この住宅では、窓周りにいくつかの工夫をしています。

道路側の窓には、道ゆく人にも楽しんでもらえるように花台を窓の外に設けました。


日当たりの良い2階の南側の窓には布団干し用のバーを設けました。


その窓の内側。窓下側の枠材を室内側に少し大きく張り出させて、座れるようにしました。工事中にたまたま腰掛けたところちょうど良いベンチになることに気がつき変更をしました。窓外側には布団干し用のバーがあるので背もたれになります。


1階南側の軒下空間。壁と軒天はピーラー材で仕上げられています。撮影後の取り付けとなりましたが、軒天には金物が取り付き、洗濯物が干せるようになっています。

窓1

●常磐平の家


常盤平の家では、同じような大きさの窓を規則的に並べることにしました。道路側に面した三つの大きな窓と南(写真右)の2階の二つの窓はほぼ同じ大きさの腰窓です。南2階の窓は下端高さを350ミリと、かなり低めに設定しました。下にある南の庭を眺めることができるような窓とするためです。外側にある布団干しを目的としたバーが転落防止柵にもなると考え、低めの窓としました。玄関扉上の窓は吹き抜け上部にあるので当初ははめ殺し窓としていました。しかしお施主さんのご要望で引き違い窓に変更。リビングから手を伸ばせば窓を開けることができるからというのがその理由です。南側1階三つの窓は掃き出しの引き違い窓。巾は二階の窓と揃えています。


リビングから公園側を見ています。同じく公園前にある戸越公園の家では公園に対して大きく窓を開くことをテーマとしましたが、今回はある程度の大きさに絞り、風景を切り取るピクチャーウィンドウとして考えることにしました。


ライブラリーから公園側を見ています。窓枠はいつもは壁と同じ白色として、存在感を消すことが多いのですが今回は木の生地をあらわす仕上げとしました。お施主さんのご要望や好みを考えると木の質感を表した方が良いと判断したからです。

螺旋階段

●常磐平の家


常盤平の家では、1階、2階、2階上部、ロフト階という4つの床レベルがあります。螺旋階段を使うことで四つのレベルをコンパクトに繋ぐことができました。一層半の天井高がある玄関から見たところです。天井が高い空間で見る螺旋階段は迫力があることを改めて認識しました。螺旋階段は80φの無垢材を心棒とし、踏み板等の部材は必要最小限のものとしています。

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