リフォームの解体

北品川の家(リフォーム)の解体が終わった。本日は、構造事務所の山田さんと一緒に、構造の状況を見にいく。
写真ではよく分からないが、基礎にクラックが入っていた。擁壁の上に立っている建物で、擁壁側の盛土の沈下で生じたものだ。
改修の確実な方法は、地盤を改良した上で基礎の補強を全面的におこなう方法。だが車が2台ぐらい変えるお金がかかる。
クラックが生じていることもあり、基礎だけを補強しようかとも、山田さんと相談したが、地盤を補強せずに建物の重さを増やすのは、沈下のことを考えるとやはり良くないという話となる。
結論としては
・構造耐力上最低限やっておきたい部分のみ、基礎を補強する。
・土台部分からジャッキアップを試みる。
という、設計時の設定通りの施行をおこなう予定となった。
土台からのジャッキアップは、状況を見ながら、柔軟な対応を御願いするよう、施工者にも伝える。
既存建物の基礎
1階軸組部分は、浴室廻りの土台が腐食していた。これも予想されたことなので、予定通り取り替え。水回りと関係内箇所の、外回りの柱の根本が一部腐食していたので、補強することとする。
1階軸組
2階小屋組は、特に問題ナシ。
2階小屋組

著者情報

角倉 剛
角倉 剛
私にとってのデザイン(設計)は問題解決です。どのような解き方をするかに設計の力点を置いているため、スタイル(モダン和風とか北欧風とか)にはこだわりません。
お住まいになる方の好みとか、建てられる場所の環境に相応しいものを作りたいと思っています。住宅は住まわれる方にとって、好きな洋服の延長のようなものであってほしいと考えています。 詳しいプロフィールはこちら