Facility

総合福祉施設 リバービレッジ杉並 東京都杉並区 壁面緑化が施された平屋と3階建てが繋がる福祉施設

上空からの景観 地域環境にマッチする外観 夜でも安心感を 平屋と繋がる3階建て 地域に開かれた福祉施設 妙正寺公園の向かい 平屋で繋がる福祉施設 アクセスの良い福祉施設 歩行者が楽しめる緑地帯 回遊性の高い中庭 癒しの中庭 使い勝手の良いスペース 緑の中に溶け込む木のぬくもり 地域に開かれた施設 日当たりの良さが自慢 森の自然の中のようなスペース 楽しい団らんにぴったりのスペース 日当たりの良い通路 ライトアップされた福祉施設 使いやすさを追求した施設 利用者の事を考えた施設 引き戸にもこだわり わかりやすい通路案内 気持ちの良い中庭の眺め 木材を利用してぬくもりを 丸みを帯びた建具が優しい雰囲気を演出 落ち着いた雰囲気の施設 区切られたスペースで安心感を 憩いの場所でくつろぎを 利用者にも使いやすい個室 日当たりを考えた個室 明るい個室で快適に過ごす 積極的に光を取り込んだ通路 明るい雰囲気の通路 使いやすいキッチンスペース 利用者が見渡せるキッチンスペース 開放された落ち着いた雰囲気の入り口 インテリアにもこだわった施設 和モダンな畳スペース 日当たりの良い明るい部屋 使い勝手の良い多目的スペース 従業員にも使いやすい浴室 RC造りの福祉施設 気持ちの良い屋上庭園 利用者に喜んで頂ける屋上庭園 屋上庭園 見晴らしの良い屋上庭園 散歩に最適な屋上庭園に繋がる通路 3階建ての福祉施設
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計画地東京都杉並区
期間2017.4~2017.11(設計) 2017.12~2018.11(施工)
敷地面積3506.83㎡
建築面積1984.98㎡
延床面積3882.84㎡
規模・構造RC造地上3階
設計・監理健康設計+角倉剛建築設計事務所
構造計画プラス・ワン
システムプランニングコーポレーション
スタジオテラ
施工長井工務店
外部仕上げRC打ち放し補修下地吹付塗装
内部仕上げ床/フローリング、長尺シート
壁、天井/ビニルクロス 、塗装、シナ合板、レッドシダー
その他写真撮影 吉田誠

地域に開かれた福祉施設

妙正寺公園斜向かい、杉並区立科学館跡地の計画

敷地は低層の住宅地の、四周が道路と通路に囲まれた1街区にある。北西斜向かいの街区には、近隣の方々に親しまれている妙正寺公園がある。ここに建っていた杉並区立科学館を取り壊し、特別養護老人ホーム等を新たに作ることが杉並区により計画された。事業者と共に提案した計画が区の事業者選定により選ばれ、計画に関わることとなった。
事業者は、「施設の入居者も地域の一員であり、施設には地域との繋がりを持たせたい」と考え、周りに開かれた建築計画を望んでいた。私達は、公園と隣接した敷地の立地条件を活かす事で、事業者の想いに応えようと考えた。

 

ボリューム計画、中庭、光庭

建物へは主に北側道路からアプローチするが、奥にある中庭まで自由に出入りができる。妙正寺公園からこの中庭までの繋がりを感じ取れるような建物のボリューム配置を考えた。
公園側のコーナーに平屋の地域交流スペースを配置。そこから2層、3層と徐々に高くなるボリュームを、中庭を囲むように配置した。
地域交流スペースにはカフェと地域団体等が利用できるレンタルスペースがある。中庭と地域交流スペースを利用したイベントの取り組みを通じて、地域との交流を持つことが事業者により試みられている。2層と3層のボリュームの1階には小規模多機能、訪問看護ステーション、事務室や厨房等、2階と3階に6ユニット70人の特別養護老人ホームを配置した。

特別養護老人ホームでは、共同生活室と居室を中庭か外周部に面するように配置して、居室へは中廊下でアプローチするようにした。要となる場所には光庭と談話コーナーを設け、中廊下や共同生活室に光を取り込んでいる。

 

インテリア計画

色彩や置き家具や照明も空間を作り上げる大切な要素と考え計画を行なっている。各々のユニットでは、近くを流れる妙正寺川に架かる橋の名に由来する色彩を、食堂や談話コーナーの壁面で用いた。各居室の壁面は1面だけ様々な色をつけ、居室間の違いをつけた。家具デザイナーが自ら製作した置き家具は、やさしい形状とディテールにより、インテリアに温かい印象を与えている。テーブルを照らすペンダント照明は、家具とともに考えられ、光を放つオブジェとなった。天井の段差や天井と壁の取り合いを利用して間接照明を設け、天井と壁を光で彩った。

緑化計画

この敷地には元々は区の科学館があり、木々が生い茂り、妙正寺公園と連なる緑豊かな環境を作り上げていた。その環境を引き継ぐ緑化計画を行なった。2階の屋根には入居者が利用できる屋上庭園を設け、近隣からも見えるような高木や中木を植えた。外壁にはリズミカルに連なる短冊状のネットをはり、蔦植物を這わせて壁面緑化を行なった。敷地周囲に確保した2mの歩道の脇には布団かごによるプランターを設けた。植物の成長とともに、この建物が妙正寺公園と連なる新たな緑豊かな地域の拠点として、人々に愛されることを願っている。

妙正寺公園からの外観

斜向かいの妙正寺公園からの外観。公園に一番近い位置にカフェがある。

西側夜景

西側道路に対しては、ガラス貼りとして開かれた空間としている。

カフェ

公園の散歩帰りに一休みできるようなカフェを敷地北西に配置。

地域交流スペース

地域住民が利用しやすいように西川道路側に配置。

中庭

運動もできるようゴムチップ舗装としている。中庭や地域交流スペースを利用したイベントの取り組みを通じて、地域との交流を持つことが事業者により試みられている。

エントランス

風除室から玄関ホールを見る。

共同生活室

中庭に面した共同生活室(住宅におけるリビングダイニング)。

居室

トイレの扉はニ方向開放できるようにしている。

屋上

屋上庭園の向こうに妙正寺公園。

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