「2012年2月」の記事一覧

基礎梁

竜泉の家は、基礎梁の鉄筋を組み立てている最中。上棟の時も書いたが、鉄骨上棟後に、鉄骨と一体的に基礎梁を造るという工程が、通常と異なるところ。工程的には、少し手間がかかる作り方だ。柱の柱脚部分が基礎に入り込んでいる。また一部基礎の中に鉄骨梁が組み込まれる。基礎梁

背500の基礎梁と、梁を貫通する配管。施工図段階のやりとりで、貫通部の高さの調整をおこなう。
梁貫通

エントランスの改修

リバーパレス青梅は、今週水曜日に、全ての工事の役所の完了検査を受ける。一応これで工事は一段落する。しかし、今回は改修ということもあり、出来上がってきてから、「やはりここは、手を加えたい」というご要望が出てくる。

入り口廻りのご要望は、そのひとつ。以前は堂々とした、エントランスだったのだが、事務室をエントランス前に増築したために、少し入り口廻りがおとなしくなった。加えて、入り口の位置を移動した先に、室外機等の設備があり、これが結構目立つ。これを何とかしたいというのが、新たなご要望。(正月明けの写真ですが、現状)
既存エントランス写真

今回の御提案。杉板を設備を隠すように、屏風状にファサードから浮かせて貼る。裏に照明器具を仕込み、厚みのある外壁を造る提案。模型写真をフォトショップで少し加工。エントランス改修提案

模型展のお知らせ | 建築家31人×3works vol.4


来週3月2日(金)〜5日(月)に、新宿パークタワー1Fギャラリー・3にて開かれる、模型展に参加します。

竜泉の家籠原の家東・佐藤邸の模型を出展します。
私は、土曜日と日曜日の午後に会場にいる予定です。

ご興味があるかたはいらしてください。

ロビーのソファー | 椎名啓二さんの家具

エントランスホールにも、椎名さんのソファーが入った。いろいろな機能がもりこまれることになり、かなり大きなものとなった。

半円形の中央部は、花台として使うことがイメージされている。下の写真の中で飾られている花は少し小さい。イメージ的にはもっと大きなもの。

背面の立ち上がりは、目隠しが欲しいという施設側の要望を受けたものだが、アレンジが加えられ、飾り棚としてつくられることになった。

ソファーは取り外し式。ダイニングのソファーと共通の作りとなっている。色違いのダイニングのソファーと取り替えることもできる。ソファー
 

ソファーの後側。花台下のスパースが、そのままではデッドスペースとなるため、収納となっている。
ソファ背面
 
ソファーの飾り棚
立ち上がりの部分のディテール。布貼りの部分はスチールを心材として、両面に布を貼ったもの。軽い円弧を描いているため、薄くても自立する扉として作ることができたようだ。棚の上下に溝がついてあり、その範囲でこの扉は引き戸のように動く。

下足箱 | 椎名啓二さんの家具

リバーパレスの現場には、エントランスホールに新しく椎名啓二さんの家具が2つ入った。写真は風除室に取り付けられた下足箱。穴あきのデザインは、以前入ったはす向かいにある受付カウンターとの共通項となっている。下足箱に空けられた楕円の開口部からは、内部に仕込まれた照明器具からの光が漏れて行燈のようだ。天板は椎名さんから、予算に納めるからクルミの無垢で作ってみたいという申し出があり、積層合板から仕上げが変わった。下足箱

下足箱側面
左サイドのディテール。張り出した穴あきの木板は、傘立て。側面に張り付いた黒い潜在はスチールのフラットバーの鍛造品。天板の出隅は刳り取られるように面取りがされている。

 

 

 

 

 

 

下足箱内部

扉を開けたところ、上・下段の棚板が真ん中が凹むような造りとなっている。スリッパが取り出しやすいようにという配慮かとは思うが、スリッパの下を触って引き出す気にもなれず、もう椎名さんの趣味としか説明がつかない世界なのかもしれない。この下駄箱も他の家具と同様、細部まで椎名さんの魂が入り込んでいる。

 

 

 

設計施工だからできること

椎名さんは自分で図面をかき、自分で家具を組み立てる。家具の組み立ての日は、夜7時搬入の約束だったが、9時半に到着。翌朝の4時半まで設置に時間をかけていたと、リバーパレスの副施設長から聞いた。それは設置に手間取っているというよりか、最後までの入念な微調整や塗り直しなどのこだわりの結果のようだったとも聞いた。

椎名さんにとっては当たり前のことだろうし、失礼な言い方とはなってしまうが、やはり家具屋さんの取り組み方とはまったく違う。売り物としてではなく自分の作品として取り組んでいる。

僕たち、建築設計者が実際に手を動かして作り上げることができるのは、図面までで、実際に手を加えるのは人任せにせざるをえない。

椎名さんは出来上がる寸前まで、細部まで手を加えることができる。それがいくつもの不可思議でかわいらしいディテールとしてあらわれる。これは大きな違いだと思った。

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