「2011年9月」の記事一覧

リフォームの相談

戸越公園の家の見学会に来ていただいた方から、リフォームの相談を受けた。
本日は、その第一回目のラフ提案。模型を作って打ち合わせに望んだのだが、随分と喜んでいただいた。模型はしばらく眺めたいとのことで、しばらくお預けすることにする。(写真を取り忘れたので、残念ながらここにはアップできません)

お施主さんは、本当は新築を望まれていたのだが、区役所に相談にいったところ、不可能といわれたとのこと。
既存の住宅は、3軒が繋がる長屋状の建物となっている。確認申請の図面が無くなっているので、あくまで推測なのだが、同一敷地内の一つの建物をして、確認申請が出されたのではないかと思う。
新築となれば、新たに確認申請は、当然必要となる。建物は古く、現行法規には適合しないものだ。3軒の長屋が同一建物として既に申請されているので、新築の確認申請の際に、他の2軒を現行法規に適合するように是正することが求められる。従って1軒だけの単独の新築は認められないことになったのではないか。
この点については、後日お施主さんともう一度区役所に確認することにした。

法規上の事情はわかるのだが、住まい手が違う、3軒同時に建築行為がおこなわれることは考えにくく、となると、この3軒はリフォーム以外に家を更新していく術がない、未来がない建物になってしまう。何とも不便な法律であり、現状に即した柔軟な補足規定がないものかと思う。
作り手も、そのようなことを予見して、建築行為をするべきだったと思う。

狭い敷地の住宅(狭小住宅)の窓 民法235条 その2

以前、設計者として、隣地境界線と窓との関係についての話しを書いた。今回は、自宅隣に建つ住宅についての話。(逆の立場ということです。)

大手住宅メーカーで作られている隣の家は、基礎工事が出来たかと思っていると、いつの間にか鉄骨が立ち上がり、先週の金曜日には、外壁とサッシが一気に立ち上がった。パネル化された部材を組み立てるだけなので、本当にあっという間に出来上がる。

今まで、眺めが良かった、隣地側の窓の前には、外壁ができた。いずれは何かが建つことだし、見通しが悪くなるのは、仕方がない。しかし隣の家の窓が丁度、自宅の大きな出窓を見下ろす位置についていた。隣の家の大きな窓は、唯一その窓しかないのだけれど、それが、高さ方向は少し違うのだか、ほぼ平面的に一致する位置に、同じような大きさの窓がつけられた。

メーカーの担当者に連絡をして、事情を説明し
・できれば窓に目隠しを付けて欲しい
・ガラスを半透明にする程度の処理であるのであれば、開けることができる窓は困る
の2点を御願いした。
民法235条における窓の目隠しについては、「開閉できる窓は曇りガラス程度の目隠しでは不可」という判例が出ている。

法的な話を別としても、わざわざ唯一の大窓を、既存家屋と見合うような位置につけてしまうのはどうしてなのだろう。聞けば、話がでなければ、透明ガラスにする予定であったとのこと。事前に近隣の窓の位置は調べなかったのだろう。

民法235条の目隠し請求権は、けして先に出来た建物側のわがままを認めるという主旨の法律では無いと思う。
密集した町中での建て替えは、後からできる建物が、既存の環境に配慮して計画をおこなうことの積み重ねをおこなわなければ、町全体としての質が上がってこない。
後から参加するものの、モラルの質について規定した法律だと思う。

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