「2011年6月」の記事一覧

狭い敷地の住宅(狭小住宅) 敷地の巾と、外壁から隣地境界線までの距離について

敷地の大きさに引き続き、それぞれを間口の大きさで、小さいものからまとめてみた。

僕の設計した住宅は、間口が狭い敷地のものが多い。

建物名     敷地の巾 外壁から隣地境界線までの距離

入船の家    3.34m  100~150ミリ

品川の家    3.75m  240ミリ程度

竜泉の家    4.13m  240ミリ程度

荒川の家    4.41m  320~350ミリ

西新宿YKビル 4.52m  140~180ミリ

神楽坂の家   4.55m  280~450ミリ

東・佐藤邸   4.57m  350~500ミリ

山田邸     4.92m  400ミリ程度

香川邸     6.00m  550ミリ程度

向ヶ丘の家   6.00m  1100ミリ程度

戸越公園の家  6.30m  180ミリ以上

高円寺の長屋  6.91m  550~650ミリ

小金井の家   9.09m  640ミリ以上

柿の木坂の家  9.34m  500~630ミリ

外壁から隣地境界線までの距離についてだけど、

・基本的には、民法でうたわれている、500ミリ以上を守りたいとは思う。

→香川邸、向が丘の家、高円寺の長屋、小金井の家、柿の木坂の家

・土地の売買条件で、500ミリ未満でも良いとの、重要事項説明がある時もあった。間口が狭い敷地が一斉に開発されたうようなケース。

→品川の家、荒川の家

・建て込んだ地域では近隣の建物が、500ミリ未満で作られているエリアもある。こちらもその様な作り方をするときは、一言事前に、お隣と相談した方が良い。

→東・佐藤邸、山田邸

・耐火建築物の場合は、法理論的には敷地境界ぎりぎりまで作ることができる。

→入船の家、竜泉の家、西新宿YKビル、神楽坂の家

しかし、メンテナンスのことを考えると、できればお隣の外壁や、塀との間に、人が入れる程度の隙間は空けておきたいところ。そのスペースとして最低でも35センチ程度は欲しいと考えている。

※隣地境界線から25センチ以上離れていないと、窓があっても法的に換気等に有効でないと、判断されることもある。そのように考えると、耐火建築物で、隣地からの25センチの離れというのも、ひとつの基準になると思う。現在設計中の竜泉の家では、そんなことも考えながら隣地からの離隔距離をきめた。(2011.9.05追記)

リンケ・ヴィーンツァイレの集合住宅

リンケ・ヴィーンツァイレの集合住宅1 オットーワーグナー 1898~1899年


38番地と40番地に建つ、二つの集合住宅。建築史の教科書に必ず出てくるのだけど、
「ファサードに絵を描いただけじゃん」といった印象は、実際のものを見てもあまり変わらなかった。教科書的には、ファサードを皮膜として扱ったのが、近代的であるとのことだったと思う。でも綺麗でした。建築史の上での意味づけは別として、何も知らなくても、目を引く建物だと思います。
まずは左手にある40番地。「マジョリカハウス」と呼ばれている。マジョリカ焼きのタイルが遣われているとのこと。花模様もそのタイルで描かれている。

R0013650
R0013650 posted by (C)sumi
次は、角地の38番地のもの。壁面装飾は、金箔とのこと。

R0013643
R0013643 posted by (C)sumi
二つの集合住宅の間の部分

R0013646
R0013646 posted by (C)sumi
38番地をコーナーから見たところ

R0013641
R0013641 posted by (C)sumi
コーナー町歩のアップ

R0013644
R0013644 posted by (C)sumi

低層部のアップ


R0013645
R0013645 posted by (C)sumi

屋上防水工事と見学会のお知らせ(まだ先ですが)

 

戸越公園の現場。屋上に上がって公園を見ると、本当に気持ちが良い。
流れを見下し、小さな渓谷にでもいるような気分だ。
この日は、屋上の防水工事。防水はシート防水で、
今回はロンシールの遮熱タイプのものを仕様。(ロンプルーフ シャネツ LSN-51)
どの工程でも大体そうだが、接着剤を遣う時は、鼻が曲がりそうだ。
この日は、お施主さんにもきていただき、大事な打ち合わせ。
というのは、やはり震災の影響を受け、
工期の延長を御願いせざるを得なくなってしまったのだ。
ご迷惑をかけることとなってしまったが、お施主さんに了解を得て、
8月18日を引き渡し日とすることにした。
見学会の日取りも一緒に決めてきました。
8月20日と21日を予定しています。まだ先ですけど。。。
よろしければ、ご案内を送ることにしますので、
メール(info@smkr.jp)にてご連絡ください。

狭い敷地の住宅(狭小住宅) 敷地の大きさ1 敷地面積について

どの程度の敷地に建つ住宅を狭小住宅というのかは、人によって様々で、はっきりした定義はもちろんない。

今まで自分が関わってきた住宅の100平米以下の敷地のものを、小さいものからリストアップしてみた。それぞれどんなものが建ったかは、リンク先を見てください。
それぞれの敷地にどれくらいのボリュームが可能かは、もちろん建坪率、容積率による規制が大きいことはいうまでもない。





入船の家    39.17m2 11.8坪

東・佐藤邸   44.40m2 13.4坪 

戸越公園の家  51.01m2 15.4坪

神楽坂の家   51.44m2 15.6坪  

品川の家    55.75m2 16.9坪

高円寺の長屋  59.09m2 17.9坪

柿の木坂の家  59.10m2 17.9坪

西新宿YKビル 59.39m2 18.0坪

荒川の家    64.92m2 19.6坪

山田邸     71.00m2 21.5坪

星・内藤邸   72.08m2 21.8坪

竜泉の家    75.00m2 22.7坪 設計中

香川邸     79.53m2 24.1坪

向ヶ丘の家   85.47m2 25.9坪

小金井の家   98.47m2 30.0坪

工事監理の進め方の工務店の規模による違い

  リバーパレス青梅の現場定例へ。


この日は、基礎配筋と基礎型枠の工事が進んでいた。
既存棟の4階から見てみた。建物の先は、崖地になっており、その下を多摩川が流れる。
眺めが良い建物になりそうだ。


来週は、耐圧コンクリートが打設される予定。

工事監理の進め方だけど、住宅レベルのものとは随分違う。
今回ぐらいの規模となると、週1回の定例が原則。定例においては、前回議事録の確認と当日の議事録資料に基づく打ち合わせが行われ、議事録だけで、工事が終わった頃には、随分な分量となる。

・大きなの工務店
住宅レベルで、それを行ったのは、最近では、籠原の家山崎工務店。官公庁の仕事もやるような、ある程度規模が大きい工務店はこのようなスタイルをとることが多い。住宅レベルでは、そこまで必要かなとは思うが、間違いは少ないだろう。その分基本的に経費が高く、ある程度の規模でないと頼みにくい。


・中規模の工務店
最近よく仕事を御願いする、小川建設の現場監督の石橋さんとの進め方は、工事の進み具合で、必要な時に、現場に出向くというもの。工事の最初の頃は、それほど現場に行くことはないが、仕上げに近づくにつれて、かなりの頻度で現場にいくようになる。信頼できる現場監督の場合は、そのような進め方もできる。石橋さんの場合は、事前の確認と事後報告がしっかりと行われるので、安心できる。メールでのやりとりで、か
なり正確に現場の状況を把握できるようになったことが大きいと思う。住宅を中心にやっている中規模の工務店は、このスタイルが多いと思う。

・小さな工務店
稲毛の家などを御願いした、大日ハウジングの本名さんは、お一人で全てを取り仕切ってらっしゃる方だ。(ホームページもないのでリンクが貼れない) ご年配の方なので、メールでの連絡とかは難しい。このような一人工務店の場合は、無理はいえない。こちらから、いわないと、どんどん進めていくので、工事監理には、設計側が気を遣わなければならない。進行状況をこちらから常に確認しておく必要があるし、現場に頻繁にいかないと、何だか不安になる。(とはいえ、なんだかんだいっても本名さんは信頼できる方なのだけど。)その分、経費が安いのは、お施主さんにとってはありがたい。
サブコンテンツ

このページの先頭へ